身近に存在するフッ素

 フッ素を飲み込んでも大丈夫?

 アメリカでは水道水にフッ素が入っている!

 歯のフッ素症ってどんな病気?

 フッ素の中毒症状と救急処置





フッ素を飲み込んでも大丈夫?





フッ素を使った虫歯予防には、歯科医院でのフッ化物塗布や、学校や家庭でのフッ化物洗口などがあります。







●歯科医院でのフッ化物塗布





歯科医院では歯科医師の監督の下で作業が行われますので、1回の適用量などは遵守されています。







●家庭でのフッ化物洗口





家庭などでフッ化物洗口などを行う場合、子どもが小さいうちは、吐き出しやうがいが上手にできず、間違って飲み込んでしまうこともあります。





飲み込んでしまうと心配になりますが、フッ化物洗口液は1回分を全部飲んでしまっても安全な量に処方されています。





たとえば週1回のフッ素洗口では濃度900ppmのフッ化物を10ml使いますが、1回分を飲み込んでしまい9mgを摂取することになっても、中毒症状が出る量よりはずっと少量なのです。
体重15kgの子どもの場合、急性中毒を起こすのは30mgです。







アメリカでは水道水へフッ素が入っている!





米国などでは、歯科医院に行ったり、家庭用のフッ素洗口剤を購入しなくても、誰もが平等に歯質強化できるよう、水道水にフッ化物を添加するのが一般的に行われています。





日本でも1952年に京都府山科地区で、1967年に三重県朝日町で、水道水へのフッ化物添加が試験的に行われたことがあります。





水道水にフッ化物を添加する場合の適正量については、米国歯学研究所の所長を務めたディーン氏が1940年代に、歯のフッ素症が発症せずに虫歯の発生を最大限に抑えることができる「飲料水中フッ化物濃度1ppm」という法則を見出しました。








歯のフッ素症(斑状歯)





歯の形成期にフッ素を継続的に過量に摂取すると歯の形成障害が起こる現象がみられます。日本でも1930年代に歯の白斑や褐色斑がごく一部の地域で確認されたことがあります。






しかし、このような症状が見られるのは土壌のフッ化物濃度が高いため、飲料水中に過量のフッ素が含まれている地域などに限られています。近年は水道の整備も進んだため、土壌中のフッ化物が飲料水中に溶け出すこともなくなり、こうした症状は確認されなくなっています。








フッ素の中毒症状と救急処置





歯科医院でのフッ化物塗布や家庭でのフッ素洗口に使われるフッ素の量は極めて微量です。仮に、誤って1回分を飲み込んでしまっても中毒症状を引き起こすようなことはありません。





参考までに、どれくらいの量のフッ素を摂取すると中毒症状が起こるのか、下の表をご覧ください。







体重1kgあたりのフッ素摂取量と中毒症状







体内に入ったフッ素の量により、救急処置の方法が異なってきます。





フッ素中毒の救急処置





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